【第1回目】~家具の起源~

紀元前3000年〜紀元前30年の古代エジプトのお話
スタート
家具の豆知識の裏テーマとしては、「家具達のことを知ろう!」です。笑
まずは、スポーツでも道具のことや環境に馴染まないと上達するのも時間がかかりますよね。まずは気楽に準備運動や練習と思って…やんわりとそんな風に捉えてください。
「あ~そうなんだ!」「なるほど!」といった内容の雑学やタメになる情報を発信していくコーナーとします。
それでは、家具の豆知識スタートです!
古代エジプト時代(紀元前3000年〜紀元前30年)の大きな箱
【第1回目】
《~家具の起源~》
本当に昔々のお話でして、起源を遡ること古代エジプト時代(紀元前3000年〜紀元前30年)に、大きな箱が作られます。これが家具の始まりです。
この大きな箱は、日常生活のあれこれの保管や収納の為に活用されていたそうです。
その他にも、食事をする時はテーブルとして、腰かけて休む時は椅子として、ある時は寝床として活用されていたそうで、何とも汎用性を持たせた⁉(汎用性を持たすしかなかった)のです。
(※どんな箱だったか詳細が不明の為、イラスト掲載なしです。)
紀元前1600年〜1500年頃のテーブル

大きな箱から姿を変え、生活シーンに合わせた様々な形に変化していきます。
紀元前1600年〜1500年頃のテーブル。天板下に補強する為の幕板(まくいた)や貫(ぬき)があり、しっかりとした構造。
ネコ脚や装飾までされた椅子までも作る技術が発達しています。
こちらは文献がありましたので、イラスト掲載しますね↓

古代エジプト文明の歴史と文化

はい!突然異国の土地のお話になったので、イメージが湧かないっていう方もいらっしゃるかと思います。
日本と違ってエジプトは砂漠の国として有名、かのツタンカーメンが眠るお墓のピラミッドがある場所は砂漠です。
国土の80%は砂漠ですが、残りの20%は緑地であり、日本の面積とほぼ同じ面積。
エジプトがどれだけ大きい国なのかがわかりますね。
その20%の緑地は平地の為、豊かな農地となりナイル川の定期的な豪雨と氾濫(測地術が発達)により安定した水源確保できたようです。
※画像出典「マナペディア 古代エジプト文明の歴史と文化」
測地術は、ピラミッドや神殿などの建築術にも大きな影響を与え、後の幾何学になりました。
また、ナイル川の氾濫と星の位置から太陽暦を発明し、1年を365日としたのもこの時期。
下流の下エジプトは川が運んできた肥沃な土地になり、穀物や野菜、果物を収穫できたようです。
ですが、強い日照りに農産物が枯れてしまうこともあり、植林し木陰を作る技術も習得。
そこで重宝されていたのがアカシアの木。
温帯・熱帯地域に育成しており、日当たりが良く、水はけの良い土壌を好むので最適な環境でありました。
育成も早く1年で50cmも伸びますが、しっかり堅い木材なので、大工は木材の特性(収縮、割れる、反る)を知っており、当時は高値で取引されていました。
また、アカシアの木は王様を埋葬する棺桶としても活用され、神聖な儀式では欠かせぬ木材となりました。
そのことから、アカシアの枝を折ると災いが起こるという言い伝えもあるそうです。

最後に

ここまでお読み頂きましていかがでしたか?
素直に「そ~なんだ!」「なるほどね!」と思って頂けましたら幸いです。
第2回目は【~日本の家具産地~】です。
身近に感じられるように「だからそーなんだ!」というようなお話になっておりますので、お楽しみにお待ちください!
